ネット証券の比較おすすめランキング12選!初心者向けの証券会社の選び方

ネット証券比較

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年金の将来的な目減りが予想され、物価も大きく上昇している現在。

インフレや年金の減少に備えるためにも、若いうちから効率的な資産形成を検討している人が多くいます。

そんな投資初心者の方に注目されているのがネット証券です。「手数料が安い」「自宅で取引が完結する」等の特徴があり、証券会社の主流になりつつあります

本記事では数あるなかでもおすすめのネット証券と、投資目的に合った選び方を紹介します。

目次

ネット証券のおすすめ比較ランキング12選

ネット証券のおすすめ比較ランキング

「どのネット証券が良いのか分からない……」

このように悩んでいる初心者の方は多いのではないでしょうか。

ひとくちにネット証券といっても多くの会社が軒を連ねており、そのサービス内容は多種多様です。

そこで、ここでは編集部が厳選したおすすめのネット証券をご紹介します。

SBI証券|口座開設数でネット証券トップクラス

SBI証券
おすすめポイント
  • ネット証券として口座開設数トップ(グループ含む)
  • 手数料も業界最安クラス
  • IPO実績もネット証券でナンバー1

SBI証券は、口座開設数が800万(グループ企業含む)を超えるネット証券の最大手です。

取引手数料については1約定ごとに手数料を支払うスタンダードプランと1日の約定代金合計で決まるアクティブプランに分かれており、アクティブプランでは1日100万円まで無料で取引できます。

IPO実績も豊富で、2021年は122件・2022年は89件と、いずれも業界トップクラスの取扱い数になっています。

外国株にも強く、米国・中国以外にアセアン諸国(計9ヵ国)に投資することが可能です。

手数料の安さや取り扱い商品の豊富さから、初心者にもっともおすすめできるネット証券の1つといえます。

会社名SBI証券
国内株・現物取引の手数料【現物取引・スタンダードプラン】
※1注文の約定ごとに手数料を支払うプラン

5万円まで:55円
10万円まで:99円
20万円まで:115円
50万円まで:275円
100万円まで:535円
IPO実績
(2022年)
89件
投資信託
(2023年1月26日現在)
2,656本
ポイント投資Tポイント
Pontaポイント
つみたてNISA
iDeCo
SBI証券

マネックス証券|米国株・中国株メインで投資する人におすすめ

マネックス証券
おすすめポイント
  • 米国株・中国株のラインナップが豊富
  • 単元未満株の買付手数料が無料
  • IPO抽選は平等な抽選方法を採用

マネックス証券は、米国株と中国株に強いことで知られるネット証券です。

米国株と中国株を合わせて約7,000銘柄の取り扱い数を誇り、買付手数料も0円からとコスト面も優れています。

また、人気の「単元未満株(ワン株)」にも対応。買付手数料が無料であり、投資資金が少ない初心者の方でも安心して取引を始められます。

会社名マネックス証券
国内株・現物取引の手数料【現物取引・取引毎手数料コース】
※1注文ごとに手数料を支払うプラン

〜5万円以下:55円
〜10万円以下:99円
10万円超〜20万円以下:115円
20万円超〜50万円以下:275円
50万円超〜100万円以下:535円
100万円超〜150万円以下:640円
150万円超~3,000万円以下:1,013円
3,000万円超~:1,070円
IPO実績
(2022年)
61件
投資信託
(2023年1月26日現在)
1,282本
ポイント投資マネックスポイント
つみたてNISA
iDeCo
マネックス証券

松井証券|ネット証券屈指の歴史をもつ

松井証券
おすすめポイント
  • 国内現物株の取引手数料は1日50万円まで無料
  • 独自ポイント「松井証券ポイント」を貯められる
  • ロボアドバイザーを利用できる

松井証券はネット証券でも屈指の老舗でありながら、率先して革新的なサービスを提供する会社です。

国内現物取引の手数料は1日50万円まで0円で、しかも25歳以下なら1日に何度取引しても手数料が0円という大きなメリットがあります。

投資信託の購入に利用できる独自ポイント「松井証券ポイント」を貯めることもできます。

ロボアドバイザーも利用できるため、初心者でも投資を始めやすくなっています。

会社名松井証券
国内株・現物取引の手数料【現物取引】
※1日の約定代金合計額
~50万円:0円
~100万円:1,100円
~200万円:2,200円
IPO実績
(2022年)
54件
投資信託
(2023年1月26日現在)
1,647本
ポイント投資松井証券ポイント
つみたてNISA
iDeCo
松井証券

楽天証券|楽天ポイントが投資に使えるネット証券

楽天証券
おすすめポイント
  • 口座開設数ではSBI証券に並ぶ業界トップクラス
  • 楽天ポイントを貯めたり使ったりできる
  • 楽天会員であれば口座開設も簡単

楽天証券はNISA口座の開設数No.1に何度も輝いているネット証券です。

「楽天」の名前がついている通り楽天グループの一角であり、投資を通して楽天ポイントを貯めたり、楽天ポイントを使って金融商品を購入したりすることもできます。

キャンペーンも多彩で、初めての投資でもお得にポイントを貯めることができるでしょう。

口座開設も非常にスピーディーであり、楽天会員であれば個人情報の手間を省けることで最短5分で申し込みが完了します。

会社名楽天証券
国内株・現物取引の手数料【現物取引・超割コース】
※1回の取引ごとにに取引手数料を払うプラン

5万円まで:55円(税込)
10万円まで:99円(税込)
20万円まで:115円(税込)
50万円まで:275円(税込)
100万円まで:535円(税込)
IPO実績
(2022年)
65件
投資信託
(2023年1月26日現在)
2,629本
ポイント投資楽天ポイント
つみたてNISA
iDeCo
楽天証券

SBIネオトレード証券|旧ライブスター証券から誕生したネット証券

SBIネオトレード証券
おすすめポイント
  • 1約定あたりの手数料が業界最安クラス
  • 信用取引のコストも一律0円

SBIネオトレード証券は、旧ライブスター証券から誕生したネット証券です。

最大のメリットは1約定あたりの国内現物の取引手数料が業界最安クラスである点。業界最大手のSBI証券や楽天証券すら下回る手数料の安さであり、日本の個別株に投資したい人にはぴったりです。

信用取引の手数料も一律0円であり、トレーディングツールも充実していることから、個別株への投資を考えている中級者以上の方におすすめです。

会社名SBIネオトレード証券
国内株・現物取引の手数料【現物取引・一律(つどつど)プラン】
※1注文ごとの約定ごとに手数料を支払うプラン

5万円以下:50円
5万円超~10万円以下:88円
10万円超~20万円以下:100円
20万円超~50万円以下:198円
50万円超~100万円以下:374円
100万円超~150万円以下:440円
IPO実績
(2022年)
19件
投資信託
(2023年1月26日現在)
10本
ポイント投資
つみたてNISA
iDeCo
SBIネオトレード証券

auカブコム証券|MUFG系列のネット証券

auカブコム証券
おすすめポイント
  • KDDIとMUGFGグループのタッグで誕生したネット証券
  • 投資信託の月間保有残高に応じてPontaポイントが貯まる

auカブコム証券は、KDDIとMUFGグループがタッグを組んで誕生したメガバンク系列のネット証券です。

Pontaポイントを使ったポイント投資のほか、投資信託の月間保有残高に応じてPontaポイントを貯めることもできます。

発注機能やカスタマイズ機能を持った取引ツール「kabuステーション」をはじめ、個別株取引にも強いのも特徴です。

会社名auカブコム証券
国内株・現物取引の手数料【現物株式】
※1約定ごと手数料を支払うプラン(インターネットでお取引をした場合)

約定代金5万円以下:55円
約定代金10万円以下:99円
約定代金20万円以下:198円
約定代金50万円以下:275円
約定代金50万円超:約定金額×0.099%+99円(上限:4,059円)
IPO実績
(2022年)
23件
投資信託
(2023年1月26日現在)
1,624本
ポイント投資Pontaポイント
つみたてNISA
iDeCo
auカブコム証券

PayPay証券|株の購入が3ステップで完了!

PayPay証券
おすすめポイント
  • 金額単位で株を購入できる
  • わずか3ステップで株の購入が完了する

PayPay証券は、スマホから気軽に取引できるネット証券です。

最大の特徴といえるのは、たった1,000円から金額単位で投資できるところでしょう。1株数万円かかる銘柄でも1,000円から購入できるので、誰でも気軽に株主になれます。

購入手続きはわずか3ステップ。「銘柄を選択」「金額を指定」「『買う』をタップ」、これだけです。

初心者でも迷うことなく株を買うことができます。

会社名PayPay証券
現物取引の手数料【国外上場証券の場合】
現地時間 9:30 ~ 16:00:「基準価格」に0.5%を乗じた価格
上記以外の時間帯:「基準価格」に0.7%を乗じた価格
IPO実績
(2022年)
投資信託
(2023年1月26日現在)
8本
ポイント投資PayPayポイント
つみたてNISA
iDeCo
PayPay証券

LINE証券|LINEアプリから投資ができる

LINE証券
おすすめポイント
  • コミュニケーションアプリ「LINE」から投資できる
  • いちかぶ(単元未満株)に対応

LINE証券は、コミュニケーションアプリのLINEのグループ会社であるネット証券です。

単元未満株に対応しており、1株数百円~という少額で株主になることができます。

スマホでの本人確認にも対応しており、最短翌営業日からの取引も可能と大変スピーディー。

普段利用しているLINEアプリから投資できるため、「とにかく気軽に投資したい」と考えている人におすすめできます。

会社名LINE証券
国内株・現物取引の手数料【現物取引】
※1注文の約定代金に手数料を支払うプラン

〜5万円:55円
〜10万円:99円
〜20万円:115円
〜50万円:275円
〜100万円:535円
〜150万円:640円
〜3,000万円:1,013円
3,000万円超:1,070円
IPO実績
(2022年)
10件
投資信託
(2023年1月26日現在)
33本
ポイント投資LINEポイント
つみたてNISA
iDeCo
LINE証券

SMBC日興証券|ダイレクトコースと総合コースから選択できる

SMBC日興証券
おすすめポイント
  • 投資コースを2種類から選択できる
  • IPO実績が豊富(2022年は47件)

SMBC日興証券は、大和証券や野村証券と並んで「日本三大証券会社」とも呼ばれる証券会社です。

オンライン型の「ダイレクトコース」、対面型の「総合コース」の2つが用意されているのが特徴で、自身の投資スタイルに合わせて投資方法を柔軟に変更できます

総合証券らしく取り扱い商品が豊富であり、株式や債券以外に「ロボアドバイザー」「ファンドラップ」「証券担保ローン」「iDeCo」等、さまざまな投資サービスを利用できます。

IPO実績も豊富で、2022年は47件の取り扱いがありました。

会社名SMBC日興証券
国内株・現物取引の手数料【国内株式・ダイレクトコース】
※1注文の約定代金に手数料を支払うプラン

〜10万円:137円
〜20万円:198円
~30万円:275円
~50万円:440円
〜100万円:880円
IPO実績
(2022年)
47件
投資信託
(2023年1月26日現在)
1,079本
ポイント投資dポイント
つみたてNISA
iDeCo
SMBC日興証券

DMM株|取引手数料が業界最安水準

DMM株
おすすめポイント
  • 取引手数料が業界最安水準
  • 25歳以下の現物取引手数料や信用取引手数料が実質0円

DMM株は、現物手数料が国内最安水準のネット証券です。

米国株は約定代金にかかわらず取引手数料が一律0円であり、日本株もSBIネオトレード証券と並んで業界最安クラスになっています。25歳以下なら現物取引手数料や信用取引手数料が実質0円と格安です。

スマホでスピード確認を利用すれば、最短即日で取引ができるようになるのも魅力です。

会社名DMM株
国内株・現物取引の手数料【現物取引(国内株式)】
※1約定ごとに手数料を支払うプラン

~5万円以下:55円
~10万円以下:88円
~20万円以下:106円
~50万円以下:198円
~100万円以下:374円
IPO実績
(2022年)
12件
投資信託
(2023年1月26日現在)
ポイント投資
つみたてNISA
iDeCo
DMM株

岡三オンライン|定額プランなら1日100万円まで無料

岡三オンライン
おすすめポイント
  • 定額プランなら1日100万円までの手数料が無料
  • 高機能ツール「岡三ネットトレーダープレミアム」を利用可能

岡三オンラインは、1日100万円までの取引について手数料無料が実現するネット証券です。

1約定ごとの「ワンショット」、1日定額の「定額プラン」から選択することができ、定額プランでは1日100万円までの取引で手数料がかかりません

発注から分析まで可能な最高峰ツール「岡三ネットトレーダープレミアム」の存在も魅力です。

ダブルクリックなどのシンプル操作で板発注が可能なほか「トリガートレール注文」「サーバ型指値注文」などの特殊注文にも対応しています。

会社名岡三オンライン
国内株・現物取引の手数料【現物取引・ワンショット】
※1注文の約定で手数料絵を支払うプラン

~10万円:108円
~20万円:220円
~50万円:385円
~100万円:660円
IPO実績
(2022年)
47件
投資信託
(2023年1月26日現在)
657件
ポイント投資
つみたてNISA
iDeCo
岡三オンライン

GMOクリック証券|FX業界で最大手なのに株式の取引も可能

GMOクリック証券
おすすめポイント
  • FXの最大手でありながら株式の取引もできる
  • 1約定ごとの手数料は50円~

GMOクリック証券はネット証券でも最大手のネット証券ですが、株式の取引にも対応しています。

手数料の安さに定評があり、1約定ごとの手数料はわずか50円~です。

スマホ専用株取引アプリ「GMOクリック株」や、「スーパーはっちゅうくん」等、高機能なトレードツールもしっかり揃っています。

会社名GMOクリック証券
国内株・現物取引の手数料【現物取引・1約定ごとプラン】
※1約定ごとに手数料を支払うプラン

〜5万円:50円
〜10万円:90円
〜20万円:100円
〜50万円:260円
〜100万円:460円
IPO実績
(2022年)
0件
投資信託
(2023年1月26日現在)
133本
ポイント投資
つみたてNISA
iDeCo
GMOクリック証券

初心者におすすめの特徴を持つネット証券

初心者におすすめの特徴を持つネット証券

冒頭の「ネット証券のおすすめ比較ランキング」で紹介した証券会社を選べば、どれを選んでも失敗することはないでしょう。

しかし、ネット証券によって手数料体系やポイント還元など、受けられるサービスに大きな違いがあります。

初心者の方にとって、それぞれの違いを把握するのは大変な作業です。

そこで、ここでは初心者の方におすすめのネット証券を「手数料」「クレカ積立」などのカテゴリーに分けてご紹介します。

自身が重視したいポイントから、マッチしたネット証券がすぐに見つかりますよ。

手数料が安いネット証券

ネット証券は総合証券よりも手数料が割安な傾向にありますが、ネット証券同士でも手数料体系は異なります。

初めて口座を開設するなら、目的の投資に関するコストができるだけ低いネット証券を選びましょう。

たとえば「日本株」の現物取引を行う場合、ネット証券ごとに設定された手数料は以下のとおりです。

10万円まで30万円まで50万円まで100万円まで
SBI証券99円275円275円535円
楽天証券99円275円275円535円
マネックス証券99円275円275円535円
auカブコム証券99円275円275円535円
DMM株88円198円198円374円
SBIネオトレード証券88円198円198円374円

今回比較したなかでは、DMM株とSBIネオトレード証券の2社が現物取引手数料で最安という結果になりました。

たとえば「日本株メインで取引したい」と考えているなら、DMM株やSBIネオトレード証券は有力候補になるでしょう。

ただ、実際は金融商品ごとに手数料の設定は異なります。チャレンジしたい投資の手数料が安いのはどこなのか、各自で比較検討をしてみましょう。

取扱銘柄が豊富なネット証券

ネット証券ごとに、取り扱っている商品の種類はさまざまです。

取り扱う商品が少ないと、取り扱っていない商品に興味を持った際に別のネット証券で口座を開設しなければいけない可能性が高まります。

1社で取引を完結させたい人は、取り扱い商品が豊富な証券会社を選びましょう。

国内株式外国株式投資信託債券金・銀・プラチナ
SBI証券9ヵ国2,656銘柄
楽天証券6ヵ国2,629銘柄
マネックス証券2ヵ国1,282銘柄
auカブコム証券1ヵ国1,624銘柄
松井証券1ヵ国1,647銘柄

比較したなかではSBI証券のラインナップがもっとも豊富であり、楽天証券がそれに続くという結果になりました。

SBI証券は日本株、米国株だけでなく、「ベトナム」「シンガポール」「マレーシア」「韓国」等の個別株を取り扱っており、取扱い銘柄の豊富さでは業界トップクラスといえるでしょう。

クレカ積立に対応したネット証券

投資信託で積立投資を始めたい人は、そのネット証券がクレジットカード決済対応のクレカ積立に対応しているかを確認しておきましょう。

クレカ積立であれば、積立で支払った金額に応じてポイントが還元されます。

どれだけのポイントが還元されるかは証券会社によっても異なるため、できるだけ還元率が高いネット証券がおすすめです。

主なネット証券とクレカ積み立ての還元率をまとめたところ、以下のようになりました。

証券会社対応クレジットカードポイント還元率
SBI証券三井住友カード0.5~5.0%
楽天証券楽天カード0.2~1.0%
マネックス証券マネックスカード1.1%
auカブコム証券auPAYカード1.0%
tsumiki証券エポスカード0.1~0.5%
WealthNaviイオンカード0.5%
セゾンポケットセゾンカードUCカード0.1~0.5%

なかでもおすすめなのは、マネックス証券とauカブコム証券です。

マネックス証券ではマネックスポイントが貯まり、貯まったポイントは投資信託の買付や株式手数料への充当、暗号資産への交換などに利用できます。

一方のauカブコム証券では還元率はマネックスよりわずかに下回りますが、Pontaポイントが貯まるのが特徴です。

なお、SBI証券では最大2.0%の還元が受けられますが、年会費が通常33,000円(税込)かかるプラチナプリファードでの積立が対象です。

年会費のコストと還元率を比較し、年会費無料の通常カードを利用して還元率0.5%でポイントを得るよりもお得になるかは事前にシミュレーションが必要です。

単元未満株の投資ができるネット証券

初心者の方が日本株への投資を検討している場合、「単元未満株」に対応したネット証券を選びましょう。

日本株は原則100株単位での購入になるため、1株1,000円の銘柄でも10万円(手数料等は除く)の自己資金が必要です。

単元未満株なら1株単位での購入が可能なので、1株1,000円の銘柄ならたった1,000円で手に入ります。

また、単元未満株は1株が高額な銘柄を購入する際に役に立ちます。

2022年1月25日現在のファーストリテイリング(ユニクロの持株会社)の株価は77,310円なので、1単元(100株)で購入するのは現実的ではありません。

このような1株あたりの株価が高額な「値がさ株」でも、単元未満株なら気軽に投資できます

以下に単元未満株を扱っているネット証券をまとめたので、口座開設の際の参考にしてみて下さい。

証券会社単元未満株の名称買付の手数料
SBI証券S株0円
マネックス証券ワン株0円
auカブコム証券プチ株1万円:55円
3万円:165円
10万円:550円
SMBC日興証券キンカブ0円
大和コネクト証券ひな株1万円:50円
3万円:150円
10万円:500円

サポート機能が豊富なネット証券

初心者がネット証券を選ぶ際は、サポート体制の充実ぶりも比較検討しましょう。

「土日でも問い合わせができる」「電話やメール以外の連絡手段がある」「サポートの質が高いことが客観的に分かる」といった特徴を兼ね備えた証券会社であれば、初心者の方でも安心です。

編集部の一押しは松井証券

口座開設時には電話でのサポートのほか、有人チャットやフォームからの問い合わせも可能です。

また、口座開設後のサポートも平日 8:30〜17:00まで対応しており、米国株とFXに関しては「月〜金 7:00〜24:00」という長時間にわたるサポートを受けることができます。

同じ画面を共有しながら操作方法をサポートしてもらうことも可能で、ツールの操作が初めての方でも安心です。

加えて松井証券ではサポートの質が高く、HDI-Japan(ヘルプデスク協会)が主催する2022年度問合せ窓口格付け(証券業界)の部門で最高評価の「三つ星」を獲得しています。しかも、三つ星を取得するのは12年連続のことです。

ネット証券と総合証券はどちらがおすすめ?

ネット証券と総合証券はどちらがおすすめ?

今回メインで紹介したネット証券以外に、従来から存在する「総合証券」も選択肢として有力です。

総合証券とは

担当者を介した取引を行う証券会社のこと

大和証券や野村證券など、駅前の一等地に店舗を構えている大企業が該当します。

オンラインでの取引に特化したネット証券との違いは担当者の有無です。

その点を踏まえ、ネット証券と総合証券のおすすめポイントを比較してみましょう。

手数料の安さにこだわるなら「ネット証券」

ネット証券は冒頭で紹介したSBI証券・楽天証券・マネックス証券などが該当します。

文字通りネット(オンライン)での取引に特化した証券会社で、担当者を介せずに自分で取引を行うことになります。

総合証券と違って担当者の人件費などの費用が発生しないため、手数料や口座管理手数料などのコストがお得な設定になっているのが特徴です。

たとえば楽天証券で「いちにち定額コース」を選んだ場合、現物取引と信用取引を総合した金額が100万円以下であれば、取引手数料はかかりません。

手数料・コストの安さに徹底してこだわるなら、ネット証券がおすすめでしょう。

担当者によるサポートがないという欠点は気になりますが、その分「オンラインセミナー」「動画セミナー」「取引ツール・アプリによる情報提供」が充実しているケースも少なくありません。

サポート体制の充実ぶりなら「総合証券」

総合証券は、実際の店舗がある証券会社です。

店舗窓口を持っている総合証券で口座を開けば、専任の担当者に不明点を質問することができます。

その分だけ手数料が割高になるという欠点はありますが、「自分では何に投資していいのか見当もつかない」という初心者におすすめです。

ネット証券選びで比較するべきポイント

ネット証券選びで比較するべきポイント

ネット証券にはさまざまな種類があり、比較するポイントも数多くあります。

ここでは初心者の方がネット証券を決める際に比較しておきたいポイントについてまとめました。

売買手数料は1日100万円まで無料の会社がおすすめ

株を取引する際は、できるだけ取引手数料が安いところを選ぶのがおすすめです。

ネット証券では顧客を獲得するための競争が激化しており、手数料を少しでも抑えようと各社で企業努力が続いています。

手数料体系は証券会社によっても異なりますが、1回につき1回手数料が発生する「約定制」、1日の約定額の合計で手数料が決まる「1日定額制」があります。

もし個別株取引を長く続けるなら、おすすめは「1日定額制」の手数料が安いネット証券です。

1日100万円の取引まで無料のネット証券もあるため、うまく利用すればコストをかけずに株取引で利益を狙うことができます。

投資したい商品の取り扱いが豊富か

ネット証券では日本株だけでなく、外国株や投資信託などさまざまな商品が用意されています。

「最初は日本株から始めたい」と思っていても、将来的に投資スタイルを変えることは珍しいことではありません。

特に初心者の方の場合は投資スタイルが決まっておらず、最初に決めた投資を諦めてしまうこともあります。

そこで、心変わりした時にすぐ次の投資にチャレンジするためにも、金融商品の取り扱いができるだけ多いネット証券を選びましょう。

また、同じ金融商品を扱っていても、そのラインナップはネット証券ごとに異なります。

以下にラインナップの充実ぶりを比較したい金融商品をまとめたので、証券会社を選ぶ際は漏らさず比較検討しましょう。

人気の投資①米国株

いま投資家のあいだで大人気の米国株投資ですが、ネット証券ごとにラインナップが異なるので要注意です。

売買手数料が日本株よりも高いので、短期売買よりも長期投資がおすすめですが、そうなると証券会社は乗り換えずに長く続けたいものです。

売買手数料が安い中で、ラインナップが多い証券会社を選べば、乗り換えることなく長期投資に臨めるでしょう。

人気の投資②投資信託

投資信託もネット証券ごとに取り扱い数が異なります。

まず、自身が買いたい銘柄を扱っているかをチェックし、そのうえでラインナップが多いネット証券が候補になるでしょう。

インデックスファンドなら多くのネット証券で共通して扱っていることが多いですが、アクティブファンドについては銘柄によっては扱っていないネット証券もあります

インデックスファンドに慣れたとき「ポートフォリオの一部をアクティブファンドにしたい」と考える時がくるかもしれません。

選択肢が多いネット証券を選べば、そのようなシチュエーションでも安心です。

人気の投資③単元未満株

資金が少ない初心者の方の場合、単元未満株の扱いがあるかは要チェックです。

単元未満株は1株ずつ購入することができるため、自己資金が少ない人でも憧れの銘柄を購入することが可能です。

また、少額で多くの銘柄を持つことで分散投資にも繋がります。

ただ、どのネット証券でもできるわけではないので注意してください。たとえば業界トップクラスの知名度と口座数を誇る楽天証券では、単元未満株の購入ができません。

取り扱っているネット証券ごとに手数料体系も違うので、できるだけ低コストで購入できるネット証券を選びましょう。

人気の投資④IPO投資

IPOは新規上場銘柄のことで、IPO投資は公募価格で購入したIPO銘柄を上場初日に売却する投資法のことです。

抽選に当たらないと購入できない点はネックですが、当選すれば利益を得られる可能性が高いことで初心者にも人気があります。

ただ、IPOの取り扱い数はネット証券によって大きく異なるため注意が必要です。ネット証券によっては目当てのIPOに応募できないこともあります。

以下に2022年のIPO実績をまとめたので参考にしてみて下さい。

ネット証券IPOの取り扱い(2022年)
SBI証券89件
楽天証券65件
マネックス証券61件
松井証券54件
SMBC日興証券47件
岡三オンライン47件
auカブコム証券23件
LINE証券10件
DMM株12件
SBIネオトレード証券19件

もっとも取り扱いが多いのはSBI証券で、楽天証券とマネックス証券がそれに続く形になりました。

一方、現物株の手数料では業界最安だったDMM株やSBIネオトレード証券のIPO取り扱いは上位と比較すれば少ない水準です。

何を優先するかによって、選ぶべきネット証券は大きく変わってきます。

つみたてNISAには対応しているか

つみたてNISAは年間40万円までの投資額について、得た利益が最長で20年も非課税になる制度です。

投資できるのは金融庁の条件を満たした一部の投資信託・ETFのみですが、本来は税金として納める分も再投資に回すことで効率的な投資が可能になります

投資の目的が「将来の子どもの学費を貯めたい」「老後資金を貯めたい」という方なら、メインで利用したい優秀な制度です。

ただし、証券会社によってはつみたてNISAが利用できない場合もあるため、注意しましょう。

独自のポイントサービスはあるか?

ネット証券のなかには、独自ポイントや共通ポイント(Tポイント・dポイントなど)を使った投資が可能な場合があります。

ポイント投資であれば自分のお金を使わずに取引でき、損をしてもショックを受けずに済みます。投資額は決して多くはありませんが、初心者の方が投資の感覚を掴むには最適です。

自身が普段貯めているポイントに対応したネット証券が候補になるでしょう。

ポイント投資に対応した主なネット証券は以下のとおりです。

ネット証券投資に使えるポイント
SBI証券TポイントPontaポイント
楽天証券楽天ポイント
auカブコム証券Pontaポイント
SMBC日興証券dポイント
SBIネオモバイル証券Tポイント
LINE証券LINEポイント

クレカ積立に対応しているか

クレカ積立に対応しているネット証券であれば、ポイントを使って投資するだけでなく、投資によってポイントを獲得することも可能です。

ただ、ネット証券によって「クレカ積立に対応しているか」「どのクレカ積立に対応しているか」「ポイント還元率は何%か」といった情報は異なります。

自身が保有するクレジットカードで積立ができ、なおかつ還元率も高いネット証券が有力な候補になるでしょう。

クレカ積立に対応しているネット証券と還元率についてはクレカ積立に対応したネット証券で紹介しているので参考にしてみて下さい。

スマホアプリの使い勝手は良好か

ネット証券のなかには、スマホだけで取引が完結してしまう会社も少なくありません。

インターネットブラウザと併用することで自宅でも外出先でも気軽に投資することが可能になります。

ネット証券によっては「FX専用」「投資信託専用」など、ジャンルに特化したアプリが提供されている場合もあります。

また、スマホアプリでの取引に特化したネット証券も最近では多く登場しています。たとえばLINE証券では、普段から使っているLINEアプリで株の取引が可能です。

ネット証券で口座開設してから~売買までの流れ

ネット証券で口座開設してから~売買までの流れ

自身に合うネット証券を選ぶことができたら、口座を開設して取引を始めることができます。

ただ、いざ口座を開設してみても「次に何をすれば良いのかわからない」というのは初心者にありがちなことです。

そこで、ネット証券の口座を開設してからお目当ての金融商品を購入するまでの大まかな流れについて解説します。

口座にログインする

口座を開設したら、IDとパスワードが通知されます。

それらの情報を使い、まずはネット証券にログインを行いましょう。

入金する

ネット証券の画面で「入金」の画面に飛び、日本円の入金を行いましょう。

ネット銀行からオンラインで入金するのが主流ですが、コンビニや銀行のATMから振り込むことも可能です。

ネット証券ごとに入金手続きの種類や方法が異なるので、ここは開設したネット証券の指示に従いましょう。

投資したい商品を選ぶ

入金できたら、その金額で購入する銘柄を選択します。

ほしい商品が分からない場合はむやみに選ばず、YouTubeや書籍などを閲覧して自分に合った商品がないか比較検討してみましょう。

また、購入するタイミングも大切です。投資信託の場合は値段が決まるのは1日1回だけですが、株式投資では市場が開いているあいだにリアルタイムで株価が変動します。

ほんの少しタイミングがずれると高値で買うことになってしまうこともあるため、チャートをよくみながら、できるだけ安いタイミングで買い注文を出しましょう。

ネット証券を比較した後は使ってみることが大切

本記事を通じて、おすすめのネット証券や選び方について解説してきました。

ただ、ここまでの情報を読んでも「怖いからやめておこう」「もっと慎重に検討しよう」となってしまうかもしれません。

大事なのは、ネット証券選びに悩み過ぎないことです。

ネット証券の口座の開設は無料ですから、もし相性がよくないと感じればすぐに別のネット証券を開設することができます。

また、悩んでいるあいだに気になっている株や投資信託の絶好の買い時を逃してしまうことも考えられます。

まずは「習うより慣れろ」の精神で、投資にチャレンジしてみましょう。

実際に使ってみることで使い勝手の良さやサービス内容が把握でき、自分に合ったネット証券を引き続き探す際の参考としても利用できます。

おすすめネット証券の比較でよくある質問

最後に、おすすめのネット証券比較について、よくある質問と回答をまとめました。

初心者向けのネット証券は?

初心者におすすめのネット証券はSBI証券です。日本株、米国株、投資信託をはじめとしたラインナップが豊富であり、現物株の取引手数料も1日100万円までは無料と充実したサービスが受けられます。

つみたてNISAやiDeCoといった非課税制度も揃っており、短期売買から長期の資産形成まで好きな投資にチャレンジすることが可能です。

ネット証券の口座開設にリスクはある?

ネット証券の口座開設でリスクといえるのは、投資銘柄を自分の知識だけで決定しなければいけないことでしょう。自身で選んだ金融商品の価格が下落し、損失になってしまう可能性はあります。

そこで、初心者が口座開設する際は、情報やサポートが充実したネット証券を選ぶことが大切です。

たとえば松井証券では口座を持っていない人でも口座開設のサポートが受けられるだけでなく、口座開設後も「投信」「米国株」「FX」とそれぞれの専用窓口から問い合わせが可能です。

また、オペレーターがインターネットを通じてユーザーのパソコンの画面を共有し、同一の画面を見ながら操作方法などをサポートするサービスもあります。

まとめ

本記事ではおすすめのネット証券を比較しながら紹介してきました。

ネット証券ごとに特徴や強みが異なり、何もかもナンバー1のネット証券は存在しません。

まずは自身で投資を始める目的を明確にしておくことが重要です。

今回紹介した内容を参考に、ぜひご自身にぴったりのネット証券を探してみて下さい。

どうしても迷うときは、「手数料が安い」「商品ラインナップが豊富」「口座開設数がトップクラス」などの特徴・メリットが揃ったSBI証券がおすすめです。

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