FX自動売買おすすめランキング【2023年】現実的に儲かるの?ポジティブに使える理由を徹底分析

FX自動売買

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FXの自動売買って何?儲かるの?
FXの自動売買はどれがおすすめ?

このように、FXの自動売買に興味がありながらも、どんなシステムがあるのか、どのシステムを選んで良いのか分からない人もいるのではないでしょうか。

FXは自分で取引する裁量取引と、コンピュータが自動で取引する自動売買があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

自動売買の強みを理解しておくと、裁量取引と組み合わせて効率的な取引ができるようになるでしょう。

本記事ではおすすめの自動売買システムをランキング形式で紹介しながら、裁量取引と自動売買の違いについても解説します。

自動売買を始める際のポイントや注意点も併せて紹介するので、自動売買に興味があればぜひ読み進めてみて下さい。

目次

FX自動売買のおすすめランキング

FXの自動売買のおすすめランキング

FXの自動売買にはさまざまな種類があり、売買ロジックやメリット・デメリットもそれぞれ異なります。

自動売買を始めるなら、自分の取引スタイルに合っていそうなシステムを選ぶことが第一です。

ここでは数ある中でもおすすめのFX自動売買システムを紹介します。「何がおすすめなのか」という特徴の違いもまとめているので、システム選びの参考にしてみてください。

インヴァスト証券|トライオートFX

インヴァスト証券|トライオートFX
おすすめポイント
  • 裁量取引にも対応
  • 複雑な設定の必要がない
  • オリジナルの自動売買を作る機能が便利

トライオートFXは、裁量取引にも対応した自動売買ツールです。公式サイトによれば「12戦9勝」という高い勝率を誇っており、初めての自動売買にもおすすめできるでしょう。

スプレッドが業界最狭水準でありながら1,000通貨取引にも対応しており、コストを抑えてFX取引したい人におすすめできます。

自動売買にあたっては複雑な設定が必要なく、設定済みのプログラムから好みのものを選ぶだけで始められます。

また、自分だけのオリジナル自動売買が簡単に作れる「ビルダー機能」があるのも特徴です。

自動売買システムの名称トライオートFX
自動売買のタイプリピート型
取り扱い通貨ペア17通貨ペア
最低取引単位1,000通貨
取引手数料1万通貨未満:片道20円
1万~10万通貨未満:片道10円
10万~50万円通貨未満:片道5円
50万通貨以上:無料
スプレッド
※米ドル/円の場合
0.3銭
スマホアプリあり
公式サイトhttps://www.invast.jp/triauto/

トレイダーズ証券|みんなのシストレ

トレイダーズ証券|みんなのシストレ
おすすめポイント
  • 実際に取引している投資家のデータを活用
  • 優秀なデータを選択しやすい
  • 初めてでも簡単に取引開始できる

みんなのシストレは、みんなのFXを提供しているトレイダーズ証券で利用できる自動売買システムです。

みんなのFXでトレードしている実在の投資家のデータを活用しているという、ほかにはない特徴があります。

取引データは合計収益や収益率などの項目ごとにランキングになっており、順位をみるだけで優秀なデータを簡単に選択することが可能です。

ストラテジーを選んだ後に数量または金額を選択することで、すぐに取引を始められます。

自動売買システムの名称みんなのシストレ
自動売買のタイプリピート型選択型
取り扱い通貨ペア29通貨ペア
最低取引単位1,000通貨
取引手数料無料
スプレッド
※米ドル/円の場合
0.2銭
投資助言報酬として片道0.2Pips(税込)が含まれる
スマホアプリあり
公式サイトhttps://min-fx.jp/lineup/st/

外為オンライン|iサイクル2

外為オンライン|iサイクル2
おすすめポイント
  • 相場の変動に自動で追従
  • 3通りの始め方を選択できる
  • 最小取引単位が小さい

iサイクル2取引は、外為オンラインが提供している自動売買システムです。相場の変動に応じて自動的にレンジを修正して取引できるところに特徴があります。

高い利益を出している注文内容がリストアップされた「ランキング方式」、シミュレーション結果をもとに投資戦略をサポートしてくれる「マトリクス方式」、売り/買いの選択、過去の値動き、対象資産を設定するだけの3ステップで始める「ボラティリティ方式」のどれからでも始めることができます。

最小取引単位が小さいため、小刻みに金額設定しておくことも可能です。通貨ペア数も29通貨と自動売買にしては多く、いろんな通貨ペアに投資することでリスクを分散させることもできます。

自動売買システムの名称iサイクル2
自動売買のタイプリピート型
取り扱い通貨ペア24通貨ペア
最低取引単位1,000通貨
取引手数料有料(片道20円)
スプレッド
※米ドル/円の場合
1.0銭
スマホアプリあり
公式サイトhttps://www.gaitameonline.com/icycle/

マネースクエア|トラリピ

マネースクエア|トラリピ
おすすめポイント
  • 特許取得済みの独自に開発した自動売買サービス
  • 価格帯を大まかに指定するだけでOK
  • リスクがわかりやすい仕組み

トラリピはマネースクエアが提供しているシステムで、「トラップリピートイフダン」の略称です。

設定した価格の範囲内で利益を狙える「リピート型」に属しており、価格の範囲を大まかに指定するだけで取引を始められます。

相場が「上がりそうか」「下がりそうか」を予想するにはかなりの分析の労力がかかりますが、大まかな価格帯の範囲を指定するだけであればそこまでの苦労は必要ありません。

値動きの範囲を指定するという方法によって相場の乱高下(らんこうげ)に強いという特徴もあります。

自動売買システムの名称トラリピ
自動売買のタイプリピート型
取り扱い通貨ペア15通貨ペア
最低取引単位1,000通貨
取引手数料無料
スプレッド
※米ドル/円の場合
非公開
スマホアプリあり
公式サイトhttps://www.m2j.co.jp/fx-toraripi

アイネット証券|ループイフダン

アイネット証券|ループイフダン
おすすめポイント
  • 細かい値動きを逃さずに売買を実行
  • 3ステップで簡単に設定可能
  • 1,000通貨単位で少額取引に対応

ループイフダンは、「アイネット証券」が提供している自動売買システムです。

リピート型に属する自動売買であり、レートが一定の条件を満たせば自動的に売買を繰り返してくれます

ループイフダンは裁量取引と比較して取引回数が圧倒的に多く、小さな利益を積み重ねることが可能です。

寝ているあいだでも仕事をしている間でも、コツコツと利益を積み重ねてくれるのは裁量取引にはないループイフダンならではのメリットといえます。

設定も非常に簡単で、「ループイフダンを選ぶ」「取引数量を決める」「最大ポジション数を決める」という3ステップで取引を始めることが可能です。

自動売買システムの名称ループイフダン
自動売買のタイプリピート型
取り扱い通貨ペア20通貨ペア
最低取引単位1,000通貨
取引手数料無料
スプレッド
※米ドル/円の場合
2.0銭
スマホアプリあり
公式サイトhttps://inet-sec.co.jp/systrd/

FXブロードネット|トラッキングトレード

FXブロードネット|トラッキングトレード
おすすめポイント
  • 利益実績の高さが魅力
  • 初心者でも有効性を実感しやすい
  • 真似したいプレイヤーを選ぶだけの簡単設定

トラッキングトレードは、FXブロードネットが提供しているリピート型の自動売買ツールです。

売値と買値をワンセットで注文することで、条件に従った取引を自動で行ってくれます。裁量取引なら損切りに迷ってしまう場面でも機械的に売買してくれるので、感情が原因による失敗を防ぐことができます。

買いと売りの注文を自動的に出し続けてくれるため、トレーダーが指示を出す必要がありません。

公式サイトでは利益実績87%と書かれており、トラッキングトレードを利用することで多くのトレーダーが利益を獲得できています。

自動売買システムの名称トラッキングトレード
自動売買のタイプリピート系
取り扱い通貨ペア24通貨
最低取引単位1万通貨※ライトコースなら1000通貨
取引手数料1ロット1000通貨の場合で片道20円
スプレッド
※米ドル/円の場合
0.2銭
スマホアプリあり
公式サイトhttps://www.fxbroadnet.com/automatic_trade/

インヴァスト証券|マイメイト

インヴァスト証券|マイメイト
おすすめポイント
  • AIに投資を一任して取引
  • ゲーム感覚で自動売買できる
  • 長期で取り組むほど成功率UP

マイメイトは、トライオートFXを提供しているインヴァスト証券で利用できるFX自動売買です。AIに投資を一任してしまうというのが、他の自動売買との大きな違いになっています。

マイメイトで選べるエージェントは見た目が可愛いモンスターのようになっていて、育成ゲーム感覚で始めることができるでしょう。

選択できるエージェントは強化学習型のアルゴリズムによってトレード能力を成長させることができ、得た情報をもとにトレードの成功率が少しずつ上昇していきます。

学習経験が多いほど成功率が上がるため、長期でじっくりとトレードしたい方に向いています。

自動売買システムの名称マイメイト
自動売買のタイプAI学習型
取り扱い通貨ペア16通貨ペア
最低取引単位5,000通貨
取引手数料無料
スプレッド
※米ドル/円の場合
変動制
スマホアプリあり
公式サイトhttps://www.mai-mate.com/

FXプライムbyGMO|ちょいトレFX

FXプライムbyGMO|ちょいトレFX
おすすめポイント
  • 独自のストラテジーを簡単に作成できる
  • システムトレード初心者でも安心のサポート機能
  • 運用と修正を繰り返して取引できる

ちょいトレFXはシステムトレードと呼ばれる自動売買システムです。独自のストラテジー(売買戦略)を簡単に作ることができ、売買を始めるのにFXやプログラミングに関する高度な知識は必要ありません。

加えて「過去の為替レートを活用したバックテスト」「リアルタイムのシミュレーション」などを活用することで、精度の高い自動売買が可能です。

作ったストラテジーをテストして成功しそうであればすぐ運用できますし、必要に応じて修正することもできます。

自動売買システムの名称ちょいトレFX
自動売買のタイプ設定型選択型
取り扱い通貨ペア14通貨ペア
最低取引単位1,000通貨
取引手数料無料
スプレッド
※米ドル/円の場合
1.0銭
スマホアプリブラウザでの対応
公式サイトhttps://www.fxprime.com/service/system/

FXの自動売買とは

FXの自動売買とは

自動売買とは、読んで字のごとく「自動的に売買される仕組み」のことです。

人間が取引する「裁量取引」とは違い、コンピュータが事前の設定に従って自動的に取引を行います

たとえば「毎朝9時に米ドル/円を買うか検討する」としましょう。自分で行う裁量取引と自動売買で必要な作業について比較してみます。

裁量取引
※自分で行う取引
1.取引画面にログインする
2.米ドル/円の買い時を見つける
3.「買い」のボタンを押す
自動売買
※自動で行われる取引
上記のルーティンがシステムを介して自動で行われる

自動売買は24時間いつでも自動で取引してくれるため、最初に設定さえしてしまえばトレーダーがログインしなくても取引をしてくれます。

また、自分で買い時を見つける裁量取引と違い、専門的な知識は必要ありません。

いくつかの選択肢からプログラムを選んだり、売買を行う値幅を決めたりするだけで自動売買を始めることが可能です。

裁量取引との違い

裁量取引(裁量トレード)は、「その人の考えによって判断しながら取引する」ことを指します。

経済ニュースやチャートの形状などの情報をもとに、「いつ・どれくらい売買するか」を自分で決めることになるのが自動売買との違いです。

裁量取引で利益を得るには、豊富な知識と高い判断力が必須です。一方、裁量取引は相場の急変にも柔軟に対処できるという特徴もあります。

FX自動売買の必要資金

FX自動売買の必要資金の額についてはトレードスタイルや選択するFX会社によって異なるため、一概にいえません。

あくまでも一例ですが、自動売買で中長期的(1年スパン)な利益を得るために必要と考えられる資金の額をまとめました。

リピート系10~20万円
システムトレード30万円前後

システムトレードは1本10万円前後で稼働する売買システムを3本程度用意すると仮定して、30万円程度あると始めやすいのではないでしょうか。

ただし、自己資金が少ないほど、瞬間的なドローダウン(一時的な含み損が出ること)でロスカットの危険性が上がります。

上記の資金額は必要最小限のものと考え、可能であれば100万円程度の自己資金がほしいところです。

FXの自動売買を利用するメリット

FXの自動売買を利用するメリット

FXで裁量取引ではなく自動売買を選択することで、実にさまざまなメリットを享受することができます。

ここからは、FX自動売買を利用することのメリットを見ていきましょう。

24時間いつでも取引チャンスが生まれる

FXは平日であれば、ほぼ24時間いつでも取引することができます。

株式の現物売買の時間が平日9:00~15:00のみということを考えると、FXは取引チャンスに恵まれています。

株式の現物取引には参加できない人でも、FXなら利益を狙うチャンスを得られるでしょう。

ただ、人間である以上は、24時間ずっと取引に参加することはできません。

  • 食事の時間
  • 睡眠の時間
  • 外出・余暇の時間
  • 通勤の時間
  • 仕事の時間

日常の生活ではこのようなFXに参戦できない時間も多く、この間に絶好の取引チャンスを逃してしまうことも考えられます。

特にFXで値動きが活発になるのはニューヨーク市場がオープンしている深夜の時間であり、本気で利益を狙うなら深夜まで起きて取引することも考えなければいけません。

一方、自動売買であれば眠っている時でも仕事をしている時でも、自動的に取引をしてくれます。設定されたルールの範囲内で、24時間いつでも利益を得るチャンスが生まれます。

専門的な分析をしなくても取引できる

自分で売買する裁量取引では、売買のタイミングについて「ファンダメンタルズ分析」や「テクニカル分析」を用いて判断することになります。

チャートの形状から買い時・売り時を分析したり、経済ニュースから今後の値動きを予想したりといったことをするには、ある程度の知識が求められます。

一方、自動売買は取引に関するロジックが事前に設定されていて、そのロジックに従って自動的に売買が繰り返されます。

必ずしもトレーダー自身が専門知識を持っていなくても、取引に参加することが可能です。

感情にまどわされない取引ができる

どれだけ知識や判断力があっても人間ですから、時には理論的ではない「感情的な判断」で失敗することもあります。

感情的なトレードによる失敗例
  • 損切りするべき局面なのに「損切りしたくない」という意識が働いて損切りできず損失が膨らむ
  • 絶好の売買ポイントなのに慎重になりすぎるあまり取引することができなかった
  • ロスカットになった損失を取り戻そうと何も考えずに多額のポジションを持ってしまった

どんな状況でも冷静な判断と取引ができることがFXでは必須ですが、慣れや訓練を繰り返さないと身につけるのは難しいものです。

自動売買の場合、事前の設定に従ってコンピュータが自動的に取引してくれるので、人間の感情が入る余地がありません。

損失を抑えられる可能性がある

FXは元本が保証されておらず、レバレッジの仕組みがあることでハイリスク・ハイリターンな取引になっています。

利益をいかに伸ばすかという点に注目されがちですが、相場に長く留まるためにはいかに損失を出さないかという点が重要です。

一定以上の含み損を出したときは、損失の拡大を防ぐための「損切り」が必須ですが、初心者には損失を確定させるというのは難しいものです。

「あと少し待てば相場が回復して含み損がなくなるかもしれない」このような感情的な判断で損失が広がり、取り返しのつかない金額を失うこともあります。

一方、自動売買では機械的に損切りしてくれるので、損失の広がりを最小限に抑えてくれるでしょう。

FXの自動売買を利用するデメリット

FXの自動売買を利用するデメリット

事前に設定されたルール・ロジックに従って機械的な取引をしてくれる自動売買。

ただ、メリットばかりではなく、デメリットに感じる部分もあります。

裁量取引にはない、自動売買のデメリットにも目を向けておきましょう。

相場の急変に対応できない場合がある

FXの相場は生き物のように常に動いており、トレンドが急激に変わることは珍しくありません。

たとえば「レンジ相場に強い自動売買」を稼働させていて、急にレンジを突き破るような大きなトレンドが発生したとしましょう。

裁量取引であれば瞬時に判断して売買に繋げることができますが、レンジ相場に強い自動売買ではシステムが相場の急変に追いつけないこともあります。

ツールの種類によっては設定が大変

自動売買は難しい知識を持っていなくても取引に参加することはできますが、ツールの種類によっては裁量取引と同様の専門知識が求められる場合があります。

特にMT4等に代表される「開発型」の場合は自動売買システムを自分で開発し、システムに組み込む必要があります。

FXの分析に関する知識とプログラミング能力の2つを求められるということです。

初心者には、開発型を利用するのはハードルが高いと感じることが多いでしょう。

プログラミングやFX売買に自信が持てない初心者が選ぶなら「選択型」「リピート型」がおすすめです。

選択型は既存のシステムを選択するだけ、リピート型は値動きの範囲を決めるだけで自動売買を始めることができます。

アルゴリズムは万能ではない

自動売買では「EA」「ストラテジー」と呼ばれるアルゴリズムを使って取引が行われますが、それぞれに不向きな相場があります。

  • レンジ相場に強いが、トレンド相場に弱いストラテジー
  • 上昇相場に強いが、下落相場に弱い(あるいはその逆)ストラテジー

ストラテジーによって得意・不得意が異なるので、トレーダーの側で「得意相場が異なるストラテジーを組み合わせる」「通貨ペアを分散させる」などの調整が必要です。

また、現在は運用成績が良いアルゴリズムも、永遠に成績が良いままとは限りません。

人気があるアルゴリズムは多数の注文を入れることで相場に影響を与えてしまい、狙っていた価格でエントリーすることができない問題が発生することもあります。

自動売買とはいってもアルゴリズムの運用成績には常に目を向け、必要であれば見直しをかけることも必要です。

裁量取引よりもコストがかかる

自動売買は、裁量取引と比較してコストがかかる点もデメリットです。

裁量取引で必要なコストはスプレッドのみであることが大半ですが、自動売買の場合はその限りではありません。

スプレッドとは別に、何らかの「〇〇手数料」が上乗せされることがあります。

できるだけ手数料が安い、あるいは必要ない自動売買ツールを選択したいところです。

ただ、手数料が安いだけで利益が出ないと意味がありません。手数料を加味しても自分で裁量取引を行うよりも良い結果が出るかどうかを判断材料にするといいでしょう。

自動売買ツールの主な種類

自動売買ツールの主な種類

ひとくちに自動売買といっても、さまざまなタイプがあります。大きく分けて「リピート型」「選択型」「開発型」の3つがあります。

リピート型

リピート型の自動売買は、あらかじめ「買う値段」「売る値段」を決めておき、チャートがその値段に到達したら自動的に売買を繰り返すタイプの自動売買です。

「米ドル/円が1ドル110円に下がったら買い、111円に上がったら売り」
「米ドル/円が1ドル108円に下がったら買い、109円に上がったら売り」

このように、新規の注文と決済注文を複数同時に仕掛けることで、相場の値動きを狙って利益を得ることができます。

他のタイプの自動売買と違い、どうやって利益を出すのかが明確に分かるシンプルさがメリットです。

仕組みがシンプルで一度決めた値幅に従った取引をしてくれるので、難しい知識がなくても始められます。

プログラミングの知識も不要であり、後述する「選択型」と同様に初心者におすすめできる自動売買です。

選択型

選択型は、FX会社やトレーダーが用意した設定を選択することで自動運用されるシステムのことです。

既存のシステムを選ぶだけで取引できるので、FXの知識が乏しい初心者の方でもすぐに自動売買を始めることができます。

ただ、「どうやって利益を上げるのか」という点は公開されないのがデメリットです。

その設定がどれくらいの運用実績をあげているかは公開されていますが、システム内部のルールに関しては非公開になっています。

なぜ勝ったのか、なぜ負けたのかを知ることはできないため、初心者のスキル向上に利用するには不向きです。

開発型

用意されたシステムを選ぶだけの選択型とは異なり、設定型は売買の設定を自分で行うことが必要なタイプです。

設定の自由度は3種類のなかでも最も高いですが、FXに関する高度な知識と、その知識を設定に落とし込むプログラミング能力が求められます。

初心者がFX自動売買で大損しないためのポイント

初心者がFX自動売買で大損しないためのポイント

勘違いしてはいけないのは、自動売買は自動的に利益を得てくれるシステムではないということです。

事前に設定されたロジックやルールに従って取引をするのが自動売買であり、そもそもの設定が相場に合っていないと損失を出す可能性はあります。

全てを自動売買任せにするのではなく、損失を出さないように対策を講じることも必要です。

損失を防ぐための具体的な対策について、これからみていきましょう。

資金管理は徹底する

FXの裁量取引では資金管理が必要なのは当然として、自動売買でも資金管理は徹底するべきです。

取引に使う資金量に応じて、1回の取引で許容できる損失や目指す利益のラインは異なります。

資金管理を徹底しておかないと損切りや利確のタイミングを考えることができず、ポジションサイズだけを決めて取引することで失敗につながることがあります。

1回の取引での損失を1~2%以内に抑えられるような損切りポイントを定め、リスクをコントロールしつつ自動売買に臨みましょう。

取引を安易に手動に切り替えない

相場が暴落したとき、素早く損切りするために自動売買から手動に切り替えることが有効です。

急激な経済指数の変動や天変地異による相場の急変に自動売買では対応できないことが多いため、この場合の手動切り替えは良い判断といえます。

ただ、少し心配になっただけで安易に自動売買から手動に切り替えるのは得策ではありません。

「自分ならここで利確させるのに!」と早く利益を得たいがために手動に切り替えるようなことをしてしまうと、「機械的に取引する」という自動売買の長所を自らつぶしてしまっています。

基本的には自動売買に任せ、暴落や急騰などのいざというタイミングだけ手動に切り替えるようなスタンスで臨みましょう。

複数のロジックで売買する

自動売買を利用するときは、複数のロジックを同時に稼働させることも検討しましょう。

稼働させるロジックが1つだけの場合、設定が相場にマッチすれば大きな利益につながります。ただ、もし外れた場合は損失に繋がってしまいます。

タイプが違う複数のロジックを稼働させることで、1つのロジックで損失が出ても残りのロジックで利益を出して損失を軽減させることが可能です。

資金に常に余裕を持つ

FXの自動売買では裁量取引と同様に、証拠金を入金することになります。

レバレッジを駆使することで少額でも取引を始めることができますが、失敗するとレバレッジをきかせた分だけ大きな損失を出すこともあります。

証拠金維持率が一定以下になると「ロスカット」になってしまうため、つねに有効証拠金がロスカットの水準を上回るように資金を多めに入金しておきましょう。

取引は長期目線で

自動売買は相場の細かな価格変動を捉え、コツコツと利益を積み重ねる仕組みです。

一方、短期では一時的に含み損が出てしまうことも珍しくありません。そこで「自動売買じゃ儲からない!」と諦めてしまうのはもったいないことです。

1~2週間は利益が出なくても、じっくりと待ってみましょう。自動売買の設定と相場の環境がマッチすれば、一気に利益率が上がることも考えられます。

自動売買の良し悪しを判断するなら、少なくとも「1ヶ月」は運用してみましょう

取引する通貨ペアをメジャーなものに絞る

FX会社によって、自動売買で選択できる通貨ペアはさまざまです。

場合によっては数十種類から選べることもありますが、最初に選ぶのはメジャーな通貨がおすすめです。

初心者におすすめの通貨ペア
  • 米ドル/円
  • ユーロ/円
  • ユーロ/米ドル など

これらの通貨ペアは圧倒的に流動性が高いため、値動きが比較的安定しています。

ニュースで登場する機会も多いので、万が一相場が急変したとしても情報をすぐに獲得して対応しやすいのもメリットです。

FXの自動売買で使う専門用語一覧

FXの自動売買にはさまざまな専門用語があるため、初心者の方にとって最初は戸惑うこともあるかもしれません。

ただ、スムーズに自動売買で取引を始めるには専門用語の理解は必要不可欠です。

ここでは、FXの自動売買で使われる専門用語の意味をまとめました。

これからFX自動売買にチャレンジしたい人は、専門用語の種類と意味を把握するところから始めてみましょう。

証拠金

証拠金は、FX口座に預け入れるお金のことです。証拠金を入れることによって初めて、FX取引に参加できるようになります。

FXの正式名称は「外国為替証拠金取引」であり、実際に通貨を売買するのではなく、買いと売りの差額を決済する方式です。

証拠金という言葉で覚えにくい人は「軍資金」と読み替えても良いかもしれませんね。

ロット

ロットは取引数量のことで、1トレードで取引する通貨の数を表します。

FXの1ロットは1万通貨単位で設定されていることが一般的です。

たとえば1米ドル=100円の米ドル/円について1ロット分の取引を行いたい場合、100円×10,000通貨=100万円が必要ということです。

通貨ペア

FXでは1つの通貨だけを買うのではなく、必ず2国間の通貨を売買する形で取引を始めます。この通貨の組み合わせが通貨ペアです。

米ドルと円の取引では「米ドル/円(USD/JPY)」、ユーロと米ドルの取引なら「ユーロ/米ドル(EUR/USD)」と表現します。

スプレッド

スプレッドは買値と売値の差額のことで、いわばFX会社における実質的なコスト・手数料にあたる部分です。

多くのFX会社では「取引手数料が無料」というのを強みにしていますが、このスプレッドに関してはほとんどのFX会社で発生します。

たとえば米ドル/円のスプレッドは多くのFX会社で「0.2銭」ほどに設定されています。1万通貨の米ドル/円の取引を行う場合に発生するスプレッドは「10,000通貨×0.002円(0.2銭)=20円」となり、約20円のコストがかかる計算です。

スワップポイント

スワップポイントとは、通貨ペアになっている2つの通貨の金利差のことです。

日本円のような低金利通貨を売って高金利通貨を買うことができれば、その金利差を受け取ることができます。

金額は少額でもほぼ毎日受け取ることができ、スワップポイント目的で長期投資をするトレーダーも少なくありません。

ただし、高金利通貨を売って低金利通貨を買う場合には、毎日のようにスワップポイントを支払うことになるので注意が必要です。

レバレッジ

レバレッジは「てこの原理」を意味する言葉で、FXの世界では口座資金以上の金額で投資運用ができる仕組みのことです。

トレーダーが口座から証拠金を担保にして差し出し、担保の数倍~最大25倍の取引を行うことができます。

国内のFX会社のレバレッジは最大25倍まで設定できるため、10万円の自己資金があれば最大250万円分の取引が可能です。

ただし、利益を得た際のリターンが大きくなる反面、損失も大きくなってしまう点に注意が必要です。

自動売買で利益を得た場合の確定申告について

FXで利益を得たあとの確定申告

FXでは裁量取引でも自動売買でも、一定以上の利益額を超えれば確定申告が必要になる点に注意が必要です。

FXの利益としては為替差益やスワップポイントがあり、原則どちらも課税対象になります。

会社勤めの人の場合、年末調整をしているので本来なら確定申告は必要ありません。

ただ、FXによる利益が年間で20万円を超えた場合は別途で確定申告が必要です。

また、確定申告をするべきなのは利益を出した人ばかりではありません。

FX取引で損失を出してしまった場合も、確定申告をした方が良い場合があります。FXで損失を発生させた場合、以下の制度を使うことができるためです。

繰越控除損失が出た際に翌年以降の3年間にわたって損失を繰り越すことができる
損益通算その他の先物取引における年間損益と合算して利益を申告することができる

繰越控除の仕組みを利用して今年の損失を翌年以降に繰り越すことで、翌年以降に利益を得た場合に税額を抑えることが可能です。

たとえば1年目に10万円の損失を繰り越して2年目に10万円の利益を得た場合、繰越控除を行っていれば税金が発生しません。

一方、損益通算を利用すると、たとえば株の先物取引で10万円の損失、FXで10万円の利益を得ている場合、それらの損益を通算できます。繰越控除も損益通算も、利用するには確定申告が必要です。

FXの自動売買に関連した詐欺に注意!

FXの自動売買に関連した詐欺に注意!

個人や小規模事業者が作ったFX自動売買ツールを購入する時には注意が必要です。

全てが悪いわけではありませんが、なかには明らかに詐欺目的だったり、詐欺まがいだったりする悪質なツールがまぎれていることがあります。

見た目はまともそうなツールで「確実に利益が出る」といった言葉で入金を促され、いざ出金しようとしたら応じてくれない、といった手口もあります。

どうせ選ぶなら、金融庁に認可された正規のFX会社が作ったツールを利用しましょう。

参考:金融商品取引業者登録一覧|金融庁

個人が作った高額なツールも中にはFX会社以上のリターンを獲得できる商品があるかもしれませんが、詐欺商品を掴むリスクを考えると初心者にはおすすめできません。

まとめ

ひとくちに自動売買といっても、大きく「リピート型」「選択型」「開発型」に分かれています。

初心者は売買ロジックが分かりやすい「リピート型」か、運用成績の良いアルゴリズムを選択するだけで自動売買が始められる「選択型」がおすすめです。

ただ、自動売買だからといって、何もかもお任せで利益を得られるわけではありません。

相場の確認は定期的に行い、自動売買が追いつかない状況の際はトレーダー自身で取引したりシステムを調整したりといったことも必要です。

自動売買のメリットや特徴を把握したうえで、上手く活用して毎日の取引を効率化させましょう。

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