フリーローン低金利でおすすめの14選と審査に通るためのコツを解説

フリーローン
 

フリーローンは用途を問わない個人向けのローンです。

まとまったお金を借りられる便利なフリーローンですが、利用するのであれば低い金利で借りたいものですね。

貸金業協会がお金を借りた経験がある方を調査したデータによると「金利が低いこと」を重視していると答えた方が「60.8%」にものぼりました。

・金利が低いこと 60.8%
・申込み手順が分かりやすいこと 43.2%
・保証人を立てずに借りられること 38.0%

参考:日本貸金業協会 2023年度 資金需要者等の借入意識や借入行動に関する調査

フリーローンと似たような個人向けローンにカードローンがありますが、どちらを利用すれば良いのか迷っている方もいるでしょう。
また、利用できる金融機関には「銀行」「ろうきん」「JAバンク」などがあり、どのサービスを利用すると低金利で借りられるのか悩むケースもあります。

こちらのページでは、フリーローンとカードローンの違い、各金融機関の特徴や選び方を分かりやすく解説。

さらに、フリーローンの審査の特徴や審査に通りやすくするコツも紹介します。

目次

低金利の銀行フリーローン14選

スクロールできます
フリーローン金利
(2023年8月時点)
限度額WEB完結対象年齢
横浜銀行
フリーローン
1.9%~14.6%10万円~
1,000万円
20歳以上
69歳以下
千葉銀行
クイックパワー
<アドバンス>
1.7%~14.8%10万円~
800万円
20歳以上
70歳未満
みずほ銀行
多目的ローン
変動金利:5.875%
固定金利:6.75%
300万円まで18歳以上
66歳未満
三井住友銀行
フリーローン
5.975%10万円~
300万円
20歳以上
65歳以下
北洋銀行
フリーローン
来店型:4.9%~13.5%
来店不要型:3.8%~14.0%
来店型:500万円
来店不要型:300万円

※来店不要型
20歳以上
70歳未満
きらぼし銀行
フリーローン
1.7%~13.8%10万円~
1,000万円
20歳以上
74歳未満
中央労働金庫
フリーローン
5.825%~7.500%
※会員かどうかによる
1万円~
500万円
18歳以上
76歳未満
JAスマイル東京
フリーローン
6.300%~9.700%10万円~
500万円
20歳以上
75歳未満
福岡銀行
フリーローン
ナイスカバー
5.8%~12.8%10万円~
500万円
20歳以上
69歳以下
イオン銀行
フリーローン
イオンアシストプラン
3.8%~13.5%10万円~
700万円
20歳以上
60歳未満
オリックス・クレジット
ORIX MONEY
おまとめローン
3.0%~17.8%50万円~
800万円
20歳以上
64歳未満
静岡銀行
しずぎんフリーローン
4.5%~14.5%10万円~
500万円
20歳以上
70歳未満
常陽銀行
常陽フリーローン
3.975%~11.95%10万円~
500万円
20歳以上
65歳未満
りそな銀行
りそなプレミアムフリーローン
6.0%~14.0%10万円~
500万円
20歳以上
65歳未満

「横浜銀行フリーローン」審査から融資まで最短2営業日

横浜銀行フリーローン

横浜銀行のフリーローンは限度額が1,000万円と高額、しかも融資まで最短2営業日とスピーディーな対応が魅力です。
急な出費にも対応できます。

申し込みはスマホやPCで24時間365日受け付けています。WEB完結のため来店不要で契約が完了します。

家具や家電の購入費用、入院費用や出産費用、旅行の費用など使い道は自由です。返済期間が最長10年なので余裕を持って返済ができます。

ただし、利用できるのは東京都と神奈川県、群馬県の一部に居住または勤務されている方のみなのでご注意ください。

※リンク先は横浜銀行カードローンの申込みページですが、申込みフォーム内でフリーローンまたはカードローンを選ぶことができます。

「千葉銀行 ちばぎんフリーローン クイックパワー<アドバンス>」低金利で返済負担を減らせる

千葉銀行 クイックパワー<アドバンス>

千葉銀行の提供するちばぎんフリーローン、「クイックパワー<アドバンス>」はWEBで契約完了するので来店不要で借入ができます。

利用対象者を正社員としているフリーローンが多い中、クイックパワー<アドバンス>はパートやアルバイトでも申し込み可能です。

また、返済期間が最長15年なので、月々の返済額を抑えて返済できます。毎月の返済の負担を少なくできるフリーローンです。

金利が低く限度額が大きい上に返済期間が長いため、複数の借り入れのおまとめにも最適です。

「みずほ銀行 多目的ローン」最高金利も低く無担保で申込みやすい

みずほ銀行 多目的ローン

みずほ銀行の多目的ローンは限度額が300万円までと他のフリーローンより低めですが低金利で利用できます。

10万円の借入でも5.875%(固定金利の場合6.75%)の金利は非常にお得です。
基本的にフリーローンやカードローンの金利は10万円程度であれば上限金利が適用されるからです。

申し込み時に資金使途を証明する書類は必要ですが、基本的に暮らしの様々な目的であれば借入できます。
しかも無担保です。

なお、固定金利と変動金利は選択可能です。

「三井住友銀行 フリーローン」審査は幅広い借入目的に対応して金利優遇もあり

三井住友銀行 フリーローン

三井住友銀行の提供するフリーローンは、家具やインテリアの購入費用、旅行費用、結婚費用など幅広い目的で利用できます。

適用される金利は5.975%と低金利ですが、一定条件を満たせばさらに金利が優遇されます。

具体的には、省エネ性能機器の購入や設置に関わる資金に利用する場合や住宅ローンとセットで利用する場合です。この場合、金利が3%に優遇されます。

現在、三井住友銀行は地球の資源を守る活動に積極的です(SMBC Greenプロジェクト)。
太陽光発電システムやエコキュートなどの省エネ性能機器の設置はこのプロジェクトの一環として捉えているのです(2023年2月時点)。

「北洋銀行 フリーローン」来店型とWEBローンは金利や限度額が違う

北洋銀行 フリーローン

北洋銀行のフリーローンは「来店型(北洋フリーローン)」と「来店不要型(北洋WEBローン)」の2種類が用意されています。

北洋フリーローンは金利が4.9%~13.5%で利用限度額が500万円で、北洋WEBローンの金利は3.8%~14.0%、 利用限度額が300万円です。

北洋フリーローンのほうが限度額は高額です。しかし北洋WEBローンは来店不要でWEBで契約が完了します。

自身の希望にあったフリーローンを選択できます。

「きらぼし銀行 フリーローン」パートや契約社員も審査申込可能

きらぼし銀行 フリーローン

きらぼし銀行のフリーローンは、パート・アルバイト・契約社員・年金受給者の方も申し込みが可能です。

また、希望金額が300万円以下であれば所得証明書は必要ありません。50万円以上の借入は申し込み時に所得証明が必要な金融機関が多い中、貴重なフリーローンと言えます。

また、対象年齢の上限が74歳未満と他フリーローンよりも高く設定されています。審査の柔軟さが窺えます。

契約はWEBで完結するため来店の必要はありません。返済期間は10年と余裕を持って返済できます。

「ろうきん(労金)フリーローン(中央労働金庫など)」会員・組合員以外も利用可

ろうきん フリーローン

ろうきんのフリーローンは団体構成員や生協の組合員でないと利用できないとお考えの方がいるかもしれません。
しかし一般の勤労者でも利用可能です。

金利や限度額などはお住まいの地域によって異なりますが、基本的に低金利で借入が可能です。

もし中央労働金庫に出資している団体会員の構成員や、生協会員の組合員であればより低金利で利用できます。

一例として紹介する中央労働金庫のフリーローンは、団体会員の構成員は5.825%で融資を受けられます。

「JAバンク・JAネットローン フリーローン(JAスマイル東京フリーローンなど)」会員以外も低金利

JAバンク フリーローン

JAのサービスを利用できるのは農業従事者や会員だけではなく、営業地区内に在住している方も利用できます。

JAバンク、JAネットローンのフリーローンは各地のJAバンクが提供しているフリーローンです。各拠点によってサービス内容が異なるものの低金利です。

紹介するJAスマイル東京のフリーローンの金利は6.300%~9.700%です。上限金利が9%台で利用できるのは返済の負担が少なく済みます。

利用目的を問わない、来店不要で契約が完了するなどの点は各地域のJAバンクのフリーローン共通です。

「福岡銀行 フリーローン ナイスカバー」WEB申込なら金利がお得

福岡銀行 フリーローン ナイスカバー

福岡銀行のフリーローン「ナイスカバー」は九州個人向けローンシェアNO.1の人気を誇ります。
福岡銀行の口座があればWEBでの契約が可能です。

適用金利はWEBで申し込むと5.8%~12.8%です。
WEB以外で申し込むと7.0%~14.0%のため、WEBで申し込んだほうがお得に利用できます。

特徴としては住宅ローンを利用している方が申し込むとさらに金利の優遇を受けられる点です。

福岡銀行の住宅ローンを利用している方だと金利は4.3%になる可能性があります。
また、福岡銀行以外の住宅ローンの利用者であれば4.5%で利用できるかもしれません。

「イオン銀行 フリーローン イオンアシストプラン」繰上返済しやすい低金利ローン

イオン銀行 フリーローン イオンアシストプラン

イオン銀行のフリーローンは利用限度額700万円と高額の借入が可能です。
契約はWEBと郵送で完了するので店舗へ訪問して契約する必要がありません。

イオン銀行のフリーローンは繰り上げ返済に特徴があります。
6ヶ月ごとの増額返済やインターネットバンキングでは1万円から1円単位での繰り上げ返済が可能、などです。

繰り上げ返済を行うと返済は全て元金に充てられるので効率よく返済ができます。

余裕があれば積極的に繰り上げ返済をすれば返済の負担を軽減できるでしょう。しかも繰り上げ返済の手数料は無料です。

「オリックス・クレジット ORIX MONEY おまとめローン」総量規制額以上も一本化できる

オリックス・クレジット ORIX MONEYおまとめローン

オリックス・クレジットの「VIPフリーローン」は、フリーローンとなっていますが、目的は「おまとめローン」です。
商品の特性上、利用対象者はおまとめ目的の方のみです。

カードローンと比較すると3.0%~17.8%と低金利で、最高800万円までの高額の融資額を活かし複数の借入先を一本化できます。「貸金業法に基づくおまとめローン」のため総量規制以上の借入も可能です。

カードローンやキャッシングを複数利用すると毎月の返済の手間が増え、返済の管理が難しくなります。借入を一本化できれば物理的な返済の負担は軽減され、残債次第では金利が下がる可能性もあります。

詳しくは、「おまとめローンおすすめ比較ランキング19選」の記事もご覧ください。

「静岡銀行 しずぎんフリーローン」全国から審査に申し込み可

静岡銀行 しずぎんフリーローン

しずぎんフリーローンは生活費・趣味・レジャー・借入の一本化など用途は自由で、しかも利用目的の証明書は不要です。

地方銀行のフリーローンの多くはその営業地域内に在住、もしくは勤務が利用条件です。
しかししずぎんフリーローンは県外からでも、口座がなくても申し込みが可能です。

さらに、アルバイトや契約社員でも契約可能、返済期間は最長10年で返済計画が立てやすいなど、利便性の高いフリーローンと言えます。

「常陽銀行 常陽フリーローン」WEB契約なら来店不要で金利優遇あり

常陽銀行 常陽フリーローン

常陽フリーローンの金利は店頭契約の場合は4.075%~11.95%です。
しかしWEBで契約し、一定条件を満たした場合、適用される金利が3.975%になります

返済の負担を減らしたい方はWEBでの契約をおすすめします。WEBで契約すると店舗への訪問の手間も省けます。なお、融資金額は最大500万円で返済期間が最長10年です。

常陽フリーローンは常陽銀行の営業区域内に在住もしくは勤務している方しか利用できません。具体的には、茨城県全域・東京23区・宮城県・福島県・栃木県・群馬県・千葉県・埼玉県の一部です。

「りそな銀行 りそなプレミアムフリーローン」4種類の固定金利で返済も安心

りそな銀行「プレミアムフリーローン」

りそな銀行のりそなプレミアムフリーローンの金利は6.0%・9.0%・12.0%・14.0%の4種類です。

適用される金利は審査によって決定しますが、固定金利のため金利が変動しません。安心して返済できます。

もし、りそな銀行の住宅ローンを利用している方であれば、さらに金利が0.5%優遇されます

申し込みはWEBから24時間365日受け付けており、契約もWEB上で完了します。忙しい方でも契約のため店舗に訪問しなくても利用できます。

そもそもフリーローンとはなに?

フリーローンとは

フリーローンとは、「用途を問わない」個人向けのローンです。
ただし事業目的や投資目的の利用はできません。主に銀行や信用金庫、信用組合がサービスを提供しており、一部の信販会社やクレジットカード会社も取り扱っています。

フリーローンは一回の契約で借り入れができるのは一回のみで、審査が通過すれば利用できる金額が一度に振り込まれます。そのため、追加でお金を借りたいときにはその都度審査を受ける必要があります。

なお、金融機関によっては申し込み時に利用目的を確認する場合もあります。

フリーローンは総量規制に影響するのか?

すでにカードローンやキャッシングを利用し、フリーローンを検討している方が気になるのは総量規制でしょう。カードローンやキャッシングは年収の3分の1までの金額までしか借入ができません。

しかし、多くのフリーローンは総量規制の対象外で、審査さえ問題なければ年収の3分の1以上の借入が可能です。

理由は、フリーローンを提供している多くの金融機関が銀行や信用金庫、信用組合であり、これらは「貸金業者」ではないからです。

総量規制は「貸金業法」で定められています。貸金業法が適用されるのは消費者金融や信販会社、ノンバンクなどの貸金業者であり、銀行や信用金庫は対象外となります。

総量規制は、貸金業者からの借入れを対象としており、銀行の貸付けは貸金業法の規制(総量規制)の対象外です。したがって、銀行等からの借入れを合わせた結果、借入残高が年収の3分の1を超えていたとしても、ただちに総量規制には抵触しません。

また、銀行のカードローンも、一般の銀行等の借入れ同様、総量規制の対象とはなりません。

引用元:貸金業法が大きく変わりました! 貸金業法Q&A|金融庁

そのため銀行のフリーローンであれば消費者金融や信販会社からは借りられない、高額な借入ができる可能性があるのです。

フリーローンの利用限度額と金利の決定方法

フリーローンの利用可能額は各金融機関によって異なりますが、大抵が「10万円~数百万円」と記載されています。しかし、審査に通っても必ず利用限度額を借りられるわけではないのでご注意ください。

利用限度額は申し込んだ方の年収や担保の有無によって変化します。いくらほとんどのフリーローンが総量規制の対象外とは言え、年収額に対して比率が高い金額の融資は行いません。

フリーローンは年収に応じて利用可能額が決定するとご認識ください。もし、不動産などの担保があれば利用可能額は上がる可能性があります。

また、フリーローンは利用限度額だけでなく金利も各社によって異なります。各社を比較すると、下限の金利が1%台から6%程度で設定され、上限金利は10%から14%台です。各社ともに上限と下限で大きな差があります。

適用される金利は借入の金額によって変化します。借入額が高ければ金利は低く、逆に借入額が低ければ金利は高くなります。

ちなみに、下限の金利が適用されるのは利用限度額、もしくはその金額に近い額での借入を行った場合のみです。

目的別ローンは低金利だが利便性はフリーローンのほうが高い

金融機関が提供する個人向けのローンには「目的別ローン」があります。
住宅ローンやマイカーローン、教育ローンなど、利用目的が明確なローンです。

目的別ローンはフリーローンとの違いは目的の有無だけではありません。
多目的ローンの金利はフリーローンより低く設定されています。

融資の方法も大きく異なります。
フリーローンでの融資は申し込んだ方の口座に振り込まれます。一方で目的別ローンは金融機関が対象の請求先、購入先に直接支払い融資が完了します。

しかも目的別ローンに申し込む際には、購入する商品やサービスの見積書や請求書を金融機関に提出する必要があります。

目的別ローンはフリーローンよりお得に利用できるものの利便性が高いとは言えないローンです。どちらを選ぶかは利用目的の有無で選択しましょう。

カードローンとフリーローンの違いを分かりやすく解説

カードローンはフリーローンと同様に利用目的を問わないローンです。似たような性格を持つローン、といったイメージをお持ちかもしれませんが、数多くの相違点があります。

フリーローンカードローン
取り扱い金融機関主に銀行、信用金庫、信用組合など銀行、消費者金融、信販会社
借入回数契約時の1回のみ何度でもOK
※利用限度額の枠内なら
借入金額決定した額を一括で借入いくらでも借入可能
※利用限度額の枠内なら
金利低い高い
融資スピード数日~数週間即日~数日
審査難易度やや高いやや低い
即日融資
追加融資
返済方法口座振替口座振替、ATM など
カード発行なしあり(カードレス対応もあり)

カードローンはすぐに、しかも繰り返し借入ができる一方でフリーローンは低金利でまとまったお金が借りられます。

利用者によって向き不向きがあるので、お金が必要な時期や金額、返済の負担などを考慮した上でどちらを利用するか見極めてください。

カードローン検索
希望条件
借入金額
審査時間
画面下にある検索ボタンを押してください。

フリーローンのメリット4つ

フリーローンのメリット

フリーローンを利用するメリットを紹介します。

まとまった金額が必要な時に最適

フリーローンは一括で融資されます。審査次第ではあるものの一度に数十万円、100万円を超える金額を借入ができます。

まとまったお金が必要な時には最適な借入方法と言えます。

借りすぎの心配がない

カードローンは繰り返し借入ができるためお金が必要な時には重宝します。
しかし、気軽に借りられるからこそ借りすぎてしまう可能性があります。ついつい借りすぎてしまい返済に困る利用者は数多く存在します。

フリーローンの融資は一回のみです。
追加借入を希望する場合は再度審査を受けなければいけません。「つい借りすぎてしまう」などの心配はありません。

借入金の使い道を自由に決められる

フリーローンはまとまったお金を借りられるにも関わらず、事業性資金や投資以外の目的であれば何に利用しても問題ありません。
借入したお金を自由に使えるのは大きなメリットです。

引っ越しや冠婚葬祭、海外旅行などまとまったお金が必要な際にフリーローンは助かる存在になるでしょう。

また、カードローンより金利が低い利点を活かし、利用しているカードローンからの借り換えや複数のローンを一本化する、などの用途にも利用できます。

借入は一度だけなので借り過ぎず返済計画が立てやすい

特にカードローンと比較した場合、フリーローンのメリットに返済計画の立てやすさが挙げられます。

利用限度額内であれば何度も借入できるカードローンは、いつの間にか残債が増え返済期間が長期になる可能性があります。また、毎月返済をしてもついつい借入を行う方は完済が難しくなります。

フリーローンは一度借入するとあとは返済するのみです。返済期間が想定以上に長くはなりません。たとえ利用金額が多くても、カードローンを頻繁に利用する方よりは返済期間が短くなるでしょう。

フリーローンのデメリット3選

フリーローンのデメリット

どのような優れたサービスでもデメリットは必ずあります。フリーローンのデメリットを紹介します。

カードローンのように追加で繰り返し借入できない

まとまったお金が借りられるフリーローンですが、融資は契約完了後の一回のみです。カードローンのように利用限度額内であれば何度も利用できません。

再度借入をする場合は改めて融資に申し込み、審査を受けて審査通過後に契約を交わさなくてはいけません。

このような手間を考えると、必要な時に何度も融資を受けたい方にフリーローンは利便性が高いとは言えません。

審査は最短翌営業日~1週間なので即日融資できない

すぐにお金が必要で融資を受けたいと希望される方にフリーローンは不向きです。フリーローンは申し込んでから融資まで最短で翌営業日、1週間以上時間がかかる金融機関もざらにあるからです。

もし担保があった場合、その担保の調査を行うため融資までに更に時間を要します。

低金利ローンの審査基準は高めで審査通過は厳しい

カードローンや目的別ローンと比較するとフリーローン、特に低金利のフリーローンの審査は厳しい、とお考えください。

金融機関にしてみれば、「ある程度まとまったお金を低金利で、しかも借入れの目的もわからず」融資を行うのです。審査が慎重かつ厳しく行われるのはご理解いただけるのではないでしょうか?

フリーローンの審査を徹底解説

フリーローンの審査

フリーローンを利用するためにはまず審査に通らなくてはいけません。

金融機関のローンの審査基準は各社や各行によって異なり、しかも非公開です。フリーローンも同様です。

しかし、審査のポイントを押さえれば対策も立てやすくなります

フリーローンはどのような項目で審査を行っているのか、代表的な審査項目や基準を紹介します。

1.年齢や収入などの申込条件

まず、フリーローンを提供している金融機関が設けている申し込み条件をクリアしないと申し込みができません。代表的な条件として挙げられるのは、

  • 年齢(申し込み時の年齢が20歳以上で上限は各金融機関によって異なる)
  • 年収の基準を超えているかどうか、安定した収入があるか
  • 指定の保証会社の保証が受けられるか
  • 契約時に来店可能なのか
  • 日本に在住しているか

などです。基本的には上記全てを満たしていないとフリーローンの利用は難しいとお考えください。

細かい条件は各金融機関によって異なるため、検討しているフリーローンの申し込み条件はきちんと確認してください。

なお、地方銀行によってはその銀行の営業地域内に「在住、もしくは勤務」を利用条件にしているので注意が必要です。

2.勤務や住居などステータスに関する属性

「属性」とは申し込んだ方のステータスです。それぞれの属性の状況によって審査の可否や利用限度額を決定します。

属性は多岐に渡ります。一例を挙げると、

  • 年齢
  • 年収
  • 勤務に関する情報(勤務先、雇用形態、勤続年数など)
  • 家族構成
  • 住居の状況(賃貸か持ち家か、家賃や住宅ローンの金額、居住年数など)

などです。「年収が高く安定している方」「勤務先が大手や公務員」「勤続年数が長い方」は返済能力が高いと判断されます。審査通過は難しくないでしょう。

逆に年収が安定していない、勤続年数が2年以下と短い方は返済能力に疑問を持たれ、審査通過が厳しくなります。

3.ローンやクレジットカードの利用記録がある信用情報

信用情報とはクレジットカードやローン、キャッシングの利用履歴です。

クレジットカードやローンの利用履歴は信用情報機関に登録されています。金融機関にローンの申し込みがあると必ず信用情報機関に照会され、取引状況が確認されます。

これまで利用したローンやクレジットの返済や取引に問題があれば信用情報機関に事故情報として記録されます。いわゆる「ブラックリストに入った状況」です。

この状態の方は返済能力が著しく低いと判断され審査の通過ができません。具体的には、

  • 長期延滞
  • 債務整理(自己破産、個人再生、任意整理)
  • クレジットカードやスマートフォンの強制解約
  • 申し込みブラック(短期間に複数のカードローン、フリーローン、キャッシングに申し込んだ状態)

などです。また、すでにローンやクレジットを利用して返済が遅れがちだと審査には非常にネガティブです。

信用情報にはスマートフォンの割賦金の返済状況も記録されます。スマートフォンの利用代金と本体代を併せて支払っている方で、月々の支払いに遅れがちな方はご注意ください。

4.他社ローンの借入金額や借入件数

すでにカードローンやキャッシングを利用している方がフリーローンに申し込むと、借入状況や利用状況が審査に影響します。すでに借入がある方はない方よりも返済能力に疑問を持たれるのは仕方がないでしょう。

いくら銀行が総量規制の対象外とは言え、すでに年収の3分の1を超える、もしくは近い金額の借入がある方は審査が厳しいです。

また、借入件数が多い方もフリーローンの審査通過が難しいとお考えください。借入の金額によっても左右されますが、すでに3社以上の借入がある方はフリーローンの審査は厳しいでしょう。

フリーローンの審査に通るための7つのコツ

フリーローンの審査は、金融機関の選び方や申し込み時の意識など少しの配慮で通過率が高くなります。

フリーローンの審査を通りやすくするコツを紹介します。

1.すでに取引のある銀行や信用金庫のフリーローンを選ぶ

まず、審査に通りやすいフリーローンの傾向を紹介します。

定期預金や給与の振込口座のある銀行、つまりすでに取引のある銀行のフリーローンは全く取引のない銀行より審査が通りやすいと言えます。

すでに取引があれば銀行はその利用者の経済状況や信用情報を把握しています。問題なく取引を行っている優良顧客であれば銀行も安心して融資ができます。審査もすぐに完了するでしょう。

また、取引がある利用者に対してローンのサービスを提供するのは銀行にとっても顧客サービスにもなります。全くの新規の申し込みよりも審査基準が下がる可能性があります。

2.利用条件を満たせるなら地方銀行フリーローンを選ぶ

審査通過を目的とするのであれば、お住まいの地域、もしくは他地域の地方銀行のフリーローンを検討してもよいかもしれません。

現在、インターネット銀行の台頭など競争の激化で既存の銀行は生き残りに必死で、地方銀行はなおさらその傾向が強くなります。売上の拡大に積極的な地方銀行であれば多少審査や金利を優遇する可能性があります。

ただ、前述の通り一部の地方銀行のフリーローンは「営業地域内に居住もしくは勤務」を利用条件としています。もし検討している地方銀行がお住まいの地域外であった場合、全国からの申し込みが可能かどうかを確認してください。

3.金利が高いフリーローンのほうが審査基準が低め

金利を高く設定しているフリーローンは審査が通りやすいと言えます。

金利を高く設定すると毎月支払われる利息が多くなり、短期間で元金の回収を可能にします。そのため低金利のフリーローンよりも審査の基準を多少下げても融資を行えるのです。

4.借入件数を減らし完済後は解約しておこう

すでに複数のローンやキャッシングを利用している方は、できる限り借入件数を減らすと審査に通りやすくなります。少額の借り入れがあれば完済してから申し込みましょう。

カードローンなどの利用社数を減らすポイントは「完済した後の解約」です。

金融機関の審査では、カードローンの残債がなくても利用枠があれば借入が可能なため借入件数の1社として判断されるからです。完済した後は必ず解約してください。

5.信用情報を回復してから申し込む

過去に金融トラブルを起こして信用情報に記録されている場合、その情報の記録が消えてから申し込んでください。金融トラブルが記録された状態、いわゆるブラック状態ではフリーローンの審査は絶対に通りません。

例えば長期延滞や任意整理を行った場合、信用情報に記録されている期間は5年間です。また、個人再生や自己破産の場合は10年間です。この間はフリーローンの利用を諦めましょう。

また、他社から借入の返済に遅れがちな方は、半年間はきちんと返済期日を守り実績を積んでから申し込むと審査の印象が変わります。

6.申し込み時の内容は正直に記載する

どうしても審査に通りたい方は、申し込み時についつい自身の状況について虚偽や過大申告をしてしまいたくなるでしょう。例えば、年収を高めに申告する、他社の借入を少なく申告する、などです。

気持ちは理解できますが絶対に虚偽の申告はやめてください。金融機関の審査能力は非常に高いです。虚偽の申告をしてもばれてしまいます。

申告した情報が虚偽と判明すれば当然審査は通りません。また、もし審査に通過できたとしても後で虚偽が判明すれば強制解約され残債の一括返済を求められるかもしれません。

7.借入希望金額をできるだけ低い額にする

フリーローンに申し込む際には融資の希望金額を申告しますが、できる限り低い金額で申告しましょう。

融資金額が高額になればなるほど審査基準が高くなります。審査通過を目的とするのであれば必要最低限の金額で希望を出してください。

【注意点】フリーローンの審査に落ちてもすぐに別のローンに申し込まない

フリーローンの審査は甘くありません。申し込んでも審査に通過しない場合もあります。

残念ながら審査に落ちた場合、無闇に別のフリーローンに申し込まず、対策を講じてからにしてください。

審査落ちは何らかの原因があるはずです。改善せずに申し込んでも同じ結果になる可能性が高いです。

また、もし不動産などの担保が用意できれば有担保型のローンへの申し込みをおすすめします。担保があれば審査に通る確率が上がります。

フリーローン以外の方法で借り入れするのも選択肢の一つです。次項ではおすすめの借入方法を解説します。

フリーローン以外でおすすめの借入方法

フリーローン以外におすすめの借入方法

用途を問わない個人向けローンにはフリーローン以外にカードローンもあります。

フリーローン以外の借入を検討している方やフリーローンの審査に落ちてしまった方のために、おすすめのカードローンを紹介します。

無利息で借りたいのであれば大手消費者金融

無利息で借りたいのであれば大手消費者金融

カードローンは消費者金融、信販会社、銀行が提供しています。その中で、大手消費者金融の一部(プロミス、アコム、アイフル、レイク)は初回契約者に対して無利息サービスを提供しています。

金融機関でお金を借りると必ず利息を支払わなくてはいけません。しかし、上記4社は一定期間内に完済すれば利息を支払う必要がないのです。

さらに、即日融資可能、カードレスでスマホアプリがあれば借入可能など、利便性が優れている消費者金融がおすすめです。

スクロールできます
プロミスレイクアイフルアコム
プロミスレイクアイフルアコム
金利
(実質年率)
4.5%~17.8%4.5%~18.0%3.0%~18.0%3.0%~18.0%
利用限度額500万円
まで
1万円~
500万円
1万円~
800万円
1万円~
800万円
審査時間※1最短15秒事前審査
※2
お申込後
最短15秒
最短20分最短30分
融資時間※1最短20分Webで
最短25分※1
最短20分最短30分
即日融資可能
申込方法
WEB
アプリ
自動契約機
WEB
アプリ
自動契約機
WEB
アプリ
自動契約機
WEB
自動契約機
店舗
審査可能時間9:00~21:009:00~21:00
(日曜日は18:00まで)
9:00~21:009:00~21:00
無利息期間初回利用の
翌日から30日間
契約日の
翌日から60日間・
借入額のうち5万円は180日間※2
契約日の
翌日から30日間
契約日の
翌日から30日間
提携コンビニATMセブンイレブン
ローソン
ファミリーマートなど
セブンイレブン
ローソン
ファミリーマートなど
セブンイレブン
ローソン
ファミリーマートなど 
セブンイレブン
ローソン
ファミリーマートなど
公式サイト
※レイク注釈

※1.21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で、当日中にお振込みが可能です。一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。審査結果によってはWebでのご契約手続きが行えない場合があります。
※2.Web以外の無人店舗やお電話で申込むと、お借入額全額30日間無利息またはお借入額5万円まで180日間無利息のどちらかになります。
60日間無利息(Webでのお申込み限定)、180日間無利息それぞれ契約額1~200万円まで。30日間無利息、60日間無利息(Webでのお申込み限定)、180日間無利息それぞれの併用はできません。無利息開始日は初回契約日の翌日からとなります。無利息期間経過後は通常金利適用。
貸付条件
ご融資額 :1万円~500万円
貸付利率(実質年率): 4.5%~18.0%
※貸付利率はご契約額およびご利用残高に応じて異なります。
ご利用対象 :満20歳~70歳(国内居住の方、日本の永住権を取得されている方)
遅延損害金(年率): 20.0%
ご返済方式 :残高スライドリボルビング方式/元利定額リボルビング方式
ご返済期間・回数: 最長5年・最大60回
※融資枠の範囲内での追加借入や繰上返済により、返済期間・回数はお借入れ及び返済計画に応じて変動します。
必要書類 :運転免許証等
※収入証明(契約額に応じて、新生フィナンシャルが必要とする場合)
担保・保証人: 不要
商号・名称:(新生フィナンシャル株式会社)
貸金業者の登録番号:(関東財務局長(10) 第01024号) 日本貸金業協会会員第000003号

アイフル注釈

※公式HPで貸付条件の詳細をご確認いただけます

繰り返し借りられる銀行カードローンに申し込む

フリーローンだけではなくカードローンも取り扱っている銀行は数多くあります。

利用限度額はフリーローンのほうが高額ですが、カードローンは利用限度額内で何度も利用できます。また、大手コンビニをはじめ数多くの提携ATMで利用ができるなど高い利便性を持ちます。

おすすめの銀行カードローンの一部を紹介します。

楽天銀行
スーパーローン
三菱UFJ銀行
「バンクイック」
auじぶん銀行
「じぶんローン」
実質年利1.9%~14.5%1.8%~14.6%1.48%~17.5%
利用限度額800万円500万円800万円
融資スピード最短翌営業日最短翌営業日最短翌営業日
WEB完結
対象年齢20歳以上62歳以下20歳以上65歳未満20歳以上70歳未満
公式サイトhttps://www.rakuten-bank.co.jp/loan/cardloan/https://www.bk.mufg.jp/kariru/banquic/index.htmlhttps://www.jibunbank.co.jp/products/loan/

「楽天銀行 スーパーローン」楽天会員ランクにより審査の優遇もあり

楽天銀行 スーパーローン

楽天銀行が提供するカードローン、「スーパーローン」は楽天会員にお得なサービスを提供しています。

楽天会員であれば会員ランクによって審査が優遇されます。カードローンの審査に自信がない方でも、楽天会員としてのランクが高ければ審査が通過するかもしれません。

入会でもれなく1,000ポイントが付与され、借入すると最大30,000ポイントが進呈されます。楽天ポイントを活用している方には見逃せない特典です。

また、キャンペーンにも注目です。楽天銀行スーパーローンはキャンペーンの実施回数が多く、タイミングが合えばお得に利用できます。

「三菱UFJ銀行 バンクイック」毎月の返済額の負担が少なく返済計画を立てやすい

バンクイック

三菱UFJ銀行が提供するバンクイックは大手銀行が持つ高い信頼感があり、人気のあるカードローンです。

申し込みはWEBもしくは電話で24時間いつでも申し込みが可能です。審査結果は最短即日に判明します。

ローンカードは三菱UFJ銀行のATMに設置しているテレビ窓口で受け取れます。テレビ窓口は平日20時まで対応しており、土日祝日も稼働しています。

バンクイックの返済額は1,000円からです。毎月の返済の負担が少ないカードローンと言えます。

「auじぶん銀行 じぶんローン」au IDがあると金利優遇やスマホで契約完了

auじぶん銀行はKDDIと三菱UFJ銀行の共同出資のインターネット銀行です。auじぶん銀行が提供しているカードローンがじぶんローンです。

自分ローンはau IDの所有者はお得に利用ができるカードローンです。「スマホで契約が完了」「金利が0.5%優遇」「提携ATMの手数料が無料」などの優遇が受けられます。

じぶんローンは低金利のため他社からの借り換えを推奨しています。しかもau IDの所有者であれば借り換えの場合通常より金利が優遇される可能性もあります。

フリーローンの申込や利用で気になる疑問を解決

審査が甘いフリーローン、審査なしのフリーローンはある?

審査が甘い、もしくは審査を行わないフリーローンはありません。

なお、審査の甘さや誰にでも融資を行うようなアピールは法律で禁止されています。このような文言で宣伝している金融業者は正規の金融業者ではない違法金融業者とお考えください。

ゆうちょ銀行にフリーローンはある?

ゆうちょ銀行はフリーローンを提供していません。ゆうちょ銀行に口座をお持ちでもフリーローンの利用を検討しているのであれば他の金融機関を利用してください。

フリーローンで不動産の購入はできる?

可能です。しかしフリーローンは目的別ローンより金利が高いため、不動産を購入するのであれば住宅ローンの利用をおすすめします。

フリーローンを利用していると住宅ローンの審査に影響する?

フリーローンを利用し返済中の方が住宅ローンに申し込むと審査に影響を与える恐れがあります。

目的別ローンでないフリーローンを利用する方に対して金融機関は、「計画性がない」「返済能力がない」などネガティブな印象を持ちます。

逆に、住宅ローンを利用している方はフリーローンの利用は難しくはありません。住宅ローン利用者向けに金利を優遇する銀行も多数存在します。

専業主婦でもフリーローンは利用できる?

フリーローンを提供している金融機関によって対応は異なります。ただ、多くのフリーローンは対応していないと考えたほうがよいでしょう。

金融機関によっては配偶者に安定した収入があれば融資を行う場合もあります。

【監修者】前田 泰祐
株式会社トラストライフ 執行役員
保険事業では営業責任者として教育指導を行い、業務管理責任者として社内全体の品質維持やコンプライアンス体制の構築、業法改正対応等を行う。また保険事業以外にも、住宅ローンコンサルティングの業務に従事していた経験もあり、金融全般において、広い視野からの情報提供について心がけています。

<保有資格>
・2級FP技能士
・トータルライフコンサルタント
・貸金業務取扱主任者
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